▲威嚇するベージュオス。

▲無精卵と灰白色メス。

自分の育てたヒシムネカレハは、いつも灰白色もしくはベージュの個体になってつまらない。
決して嫌いな色ではないし、ショップに入荷する野生採集個体の中では、余り見かけないタイプなので、最初の頃は喜んでいたのだが、流石に何十匹も同じ色ばかりだと、なんだかなぁである。

一応、カマキリは周囲の色の影響を受けて自身の色彩を決定している節があるので、そこでいつもと違う色の成虫になる事を期待して、1匹の幼虫の飼育容器を紫のセロハンで覆って育ててみた。

しばらくこの状態で飼っていると、脱皮を繰り返すうちに、極わずかながら体が薄く紫がかり始め、終齢幼虫にもなると翅芽が顕著に紫色に染まった。

おお、ひょっとして紫の羽を持ったカマキリの誕生か!?

そんな期待に胸を膨らましてこの写真を撮った4日後、待望の羽化を迎える…。

出た!紫カマキリ!

…ちょっと予想よりショボイが(^^;

いつもの灰白色〜ベージュをベースに、前羽以外は薄〜い紫色に染まっただけだが、なかなか美しい。
後羽については、元々紫色の模様があるので、どの程度影響が入ったのかは、よくわからなかった。

この紫色がちゃんと定着しているのか調べるため、普通の飼育容器に移してしばらく飼ってみると、残念ながら紫色は薄れ、いつものタイプに近づいてしまった。

しかし、紫色が完全に消える事はなかったので、最後まで一味違うヒシムネカレハカマキリとして観賞する事ができ、マンネリ飼育脱却という意味では成功したと言える。

次の機会には思いっきり派手な色で試してみよう、なんて楽しみもできたし。

▲晩年の姿。

▲ピンボケの顔ではなく、翅芽に注目。

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なんだか早とちりの可能性が上昇しています(^_^;)